若きいのちの日記

愛と死をみつめて」というドラマを先日見た。痛く感動した。
『マコ、甘えてばかりでゴメンね』という歌を子供の頃聴いてはいたのだが、その話の内容を正確に知らずに来た。この歳になり、復刻版のドラマによって知る事になるとは.....

感動の余り原作を読みたくなってAmazonで探してみた。マコ(河野 実)とミコ(大島 みち子)の文通を綴った「愛と死をみつめて」と並んで、ミコによる日記をまとめた「若きいのちの日記」が大和書房から文庫となって出版されていた。両方とも2〜3日で発送可能だそう。だが待ちきれない。家の近くの本屋(ARK)を探すと「・・・日記」だけが見つかった。早速買って読む。

一気に読み終えた。

死を覚悟したみち子はマコからの愛を受けながらより強くより優しく、しかし動揺しながら生き抜いていく。死ぬ2ヶ月ぐらい前までは、自分が死ぬかもしれない事を知りつつ自らの日常を淡々と綴っている。それ以降は体調の変化が著しいようでその話題に終始していた。

ミコは、死を覚悟した結果マコの愛を手に入れた。いや正確に言うとマコの愛を受け入れられた。しかし一方で、死を目前にしてさえも日常に埋もれてしまうことを記している。その心理が、彼女自身の日記によって明らかにされている。

私は死を目前にしている身ではないが、日常に埋もれてしまう日々を送りながらもせめて日記を付ける事によって、後になって読んだ際に自ら見えてくる内面があるかもしれないと思い今日ここに始めんとす。